発達障害の診断のきっかけとなったのはネットワークビジネスだった(後編)

前編では、会社員をしながらネットワークビジネスに取り組み始め、コミュニケーション力の限界にぶち当たったところまでお話ししました。

 

今回はもう一つの能力の限界の話から始めましょう。

 

発達障害の診断のきっかけとなったのはネットワークビジネスだった(後編)

あれこれ要領よくできない

ネットワークビジネスに限ったことではありませんが、ビジネスを立ち上げるためにはやるべき作業が多く存在します。

日中は会社員としての仕事があるため、それ以外の始業前や終業後、休日の時間を使って活動します。

 

できるだけ多くの人と出会って関係を築いていくために、プライベートの予定を詰め込んで一日に何件も入れます。

イベントを探して参加することもあれば、自分で企画・開催することもありますし、友達と二人でごはんを食べることもあります。

また、人と会っていない時間にも、ビジネスの計画を立て実績を管理したり、定期的に紹介者やリーダーに報告や相談をして指導を仰いだり、チームメンバーのサポートをしたり、各種セミナーを運営するための事務作業をするなど、多様な作業をこなします。

 

どれが欠けても結果を出すことはできませんし、行動量を多くするほどビジネスの機会も増えるため、結果を作るには限られた時間でとにかく行動量を多くする必要があります。

それが、周りの仲間もわたしも持てる時間はほぼ同じなのに、行動量は数分の一しかできません。

マルチタスクで会話しながらメールを打ったり、ササッと数秒でメッセージを送ったり、ごはんを食べながら会話を盛り上げたり、あらゆることが要領よくできないのです。

 

とにかく人といることが疲れる

ネットワークビジネスをする上では、プライベートでもビジネスでも常に人と会います。

もともと人と一緒にいるのはあまり好きではなく、一人で過ごすことが多かったのですが、そんな自分を変えて、人と関わることを楽しむように努力しました。

ですが、いくら人と会い続けても慣れたり楽しくなることはなく、無理をしているので非常に疲れました。

 

他にも、複数人での会話になるとついていけなかったり、会話に入るタイミングや方法がわからなかったりしました。

また、音楽が流れているような場所では自分だけ他の人の声が聞き取れず、発言やリアクションがうまくませんでした。

これらのことは周りの人から困難に見えないことですが、プライベートの面でもビジネスの面でも大きな障害となりました。

 

結果の差は努力の差

ネットワークビジネスのセミナーでは、定期的に大きな結果を出している人から成功のために必要な考え方や行動の指針を聞くことができます。

その中では、人の能力には大きな差はなく、結果の差は努力量の差であり、向き不向きなどないと教わります。

失敗する人は言い訳を見つけて努力しないから失敗するのだと。

 

自分を振り返ると、上手くいっている人ほど行動量も多くなく、必要な作業をこなせずにいます。

苦手を言い訳にせず、さらなる努力で自分を変え、結果を出そうと自らを鼓舞し続けました。

 

困りごとを検索し、発達障害のことを知る

それでもどうしてもうまくいかず、自分の苦手なことを解消する方法をよく本やインターネットで調べていました。

「人と仲良くなる方法」「複数人での会話がうまくなる方法」などです。

 

そうして調べるうちに、発達障害の一つであるADHD(注意欠陥多動性障害)の記事が目に留まりました。

その特徴は自分に当てはまることばかりです。

ADHDというのは昔聞いたことがありましたが、「聞かん坊」のようなイメージがあり、それまで自分と重ねたことは一度もありませんでした。

さらに関連情報を調べていき、自分もADHDかもしれないという確信が深まっていきました。

 

解決できるかはわからないけど、自分の困難の原因がADHDなのかどうかをはっきりさせたい。

そうすれば、何かいい対策があるかもしれない。

そう考えて、発達障害の診断をしている心療内科を探し、受診しに行きました。

 

数週間かけて聴き取りや検査を受け、ADHDの診断がおりました。

ネットワークビジネスを始めて、10ヶ月ほど経ったころでした。

自分にはハンデがあるというショックもありましたが、それよりはやっとわかったというほっとした気持ちの方が大きかったです。

「発達障害の診断のきっかけとなったのはネットワークビジネスだった(後編)」への3件のフィードバック

  1. こんにちは、くーさんです。
    診断を受けようと思ったきっかけ、知りたかったんです。何も困ってないのに「診断うけよう」って思わないですもんね。その前に絶対辛い事あったんだろうな、と思ってました。
    ネットビジネスって一人でできそうなイメージでしたが正反対なんですね。難しいですね。嫌なことしないで生きて行きたい、同感です。

    1. くーさん、こんにちは。
      そうですね、学生や会社員の仕事でも困っていたので、
      もしかしたら今のように発達障害の情報があふれていたら
      気づいたかもしれません。
      でも、人とのコミュニケーションがすべてと言ってもいい
      ビジネスに、独立したいと思って本気で取り組んだからこそ、
      困りごとを解決したい気持ちが強かったのだと思います。

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