劣等感に苛まれて不幸になる自分を脱却するためにはどうしたらいいの?

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高い目標をもって努力する人が陥りがちな、劣等感。

自分よりすごい人たちを見て、「自分は全然だめだ」「才能がない」「こんなにがんばっているのに」と落胆してやる気をなくしてしまう。

 

でも、それってもったいなくないですか?

高い理想を掲げてがんばれる人は多くありません。

がんばりたくない、現状維持で十分という人がたくさんいる中で、そういう人は貴重な存在です。

 

そんな自分を卑下して不幸になるなんて、本末転倒です。

元をたどれば、幸せになるために目標を持ったんじゃないですか?

それなら、目標を追いかける過程で劣等感に苛まれて心折れてしまうのではなく、楽しみながら日々努力できる方がいい。

 

今回は、その方法を考えてみました。

 

劣等感に苛まれて不幸になる自分を脱却するためにはどうしたらいいの?

人間の幸福感を左右するものとは

社会学の研究によると、人間の幸福はお金や健康、社会的地位などに実はそれほど左右されないそうです。

つまり、お金持ちの家に生まれるか、貧乏な家に生まれるか、健康な体を持っているか、難病をわずらっているか、といったことは、本人の感じる幸せには関係がないのです。

では、幸福は何に影響されるかというと、わたしたちの期待の大きさです。

 

自分の状況が一気によくなると、その分未来への期待も大きくなります。

すると、期待ほど状況がよくならないと物足りなく見え、不幸にさえ感じることもあります。

宝くじが当たって数億円が手元に舞い込んできたら、その瞬間は天にも昇る気持ちになるかもしれません。

しかし、その後に毎月の給料が1万円アップしたとして、うれしいと思うでしょうか。

きっと、誤差くらいにしか感じないでしょう。

 

逆に自分の状況が著しく悪化すると、その分期待は小さくなり、少しいいことが起こるだけで幸せに感じることもあります。

病気になり、毎日激しい痛みが続いているとしたら、生きている一秒一秒が苦痛になるでしょう。

それが治療のおかげで痛みの程度が和らいだら、涙が出るほどありがたいと思うのではないでしょうか。

 

わたしにも幸福は期待の大きさに左右されることを実感するエピソードがありました。

以前、アフリカで2ヶ月間のキャンプツアーに参加したときのこと。

昼間にトラックで長距離移動して、到着したキャンプでテントを張り、マットレスを敷いて寝袋で眠る生活。

赤道付近の暑い地域では寝袋が暑すぎて眠れず、山の上の寒い場所では体が冷え切って眠れない。

そんな日々の中、ごく稀にホステルのベッドで寝られたときは、快適な環境でぐっすり眠ることができ、もったいないくらいの贅沢に感じました。

ところが、キャンプツアーが終了し、毎日ベッドで寝る生活に戻ると、あっという間にベッドの硬さや枕の高さを不満に思うようになったのです。

 

幸せは長続きしない?

また、人間の体内のシステムは幸福感の水準を一定に保つようにつくられています。

これは空調のある部屋の気温のようなものです。

換気して室温が設定温度より高くなったり低くなったりしても、しばらくすると元の設定温度に戻ります。

 

もし、人間の幸福がずっと続いたら、どうなるでしょうか?

現状に満足して、行動する意欲が湧かなくなります。

獲物を狩りに行ったり、異性を追いかけたりしなくなり、種が絶滅してしまいますよね。

 

逆に不幸な気持ちがずっと続いたらどうなるでしょうか?

それはそれで、うつ病になるなど精神を病んでしまい、やはり行動を起こす気力がなくなります。

 

幸せも不幸も長続きせず、やがて平常運転に戻るというのは、生命を維持したり、子孫を繁栄させるような行動を起こして種として生き残るために必要なシステムなのです。

 

無限の比較対象がある現代

現代では、マスメディアやSNSが発達し、自分の周りにいる人以外にも、遠く離れたところにいるスーパーモデルや人気女優、成功した起業家の情報が意識せずとも絶え間なく私たちの耳に入ってきます。

そうした並外れた結果を出している人に感化され、自分もそうなりたいと理想を描くことは、生きる希望を与えてくれます。

それを実現するために努力でき、自分を向上させられるのなら、それは素晴らしいことです。

 

ところが現実は厳しく、壁にぶつかると自分の至らなさを痛感して、劣等感に苛まれてしまう。

そして、それをバネにしてさらに努力しようと奮起する前に、挫折してしまう。

そういう自分を脱却するには、どうしたらよいのでしょうか。

 

劣等感に負けず幸せに努力するためには

先ほどの幸福のメカニズムを復習してみましょう。

自分の置かれている状況が改善すると、一時的には幸せを感じる。

でも、その幸福感は時間の経過とともに減っていくんでしたよね。

そして、状況が改善した分、未来への期待は大きくなっている。

なので、次に幸福感を得たいと思ったら、より大きな期待を満たす必要がある。

 

ということは、幸せに努力を続けたいなら、期待は急に大きくしすぎないほうがいいということになります。

すごい人を見て、自分もああいう人になりたいと思ったとしましょう。

そこで、その人を基準にして自分の期待を大きくしてしまうと、がんばってもがんばっても、なかなかその基準に到達しません。

「すごい人」は何年も試行錯誤しながら努力を続けてきて、やっとその状態になっているからですね。

すると、自分がその高い基準に到達するまでの間、ずっと劣等感を抱き、期待が満たされず不幸に感じることになります。

 

それでは、同じように「すごい人」を目指すとしても、今の自分を基準にするとどうでしょうか。

最終目標を「すごい人」に据えて、そこまでの道筋を描くのは変わりません。

ですが、自分の期待の大きさを「今の自分」にするのです。

そうすると、毎日少しでも新しい知識が増えたり、新しいことができるようになったら、期待を上回り、そこに幸福を感じることができます。

 

目標とする「すごい人」が自分より速いスピードで進化していようが、競争相手が自分より先を行っていようが、関係ありません。

あくまで基準は「今の自分」です。

他の人からは刺激や知恵をもらうだけ。

「今の自分」をレベルアップし続けて、幸せな努力を続けた先に目標の達成があるのです。

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