なぜ「世界一周」するのか?1年間で35ヶ国を旅した経験者が語る(後編)

「なぜ「世界一周」するのか?1年間で35ヶ国を旅した

経験者が語る(前編)」にて、

海外へ旅をする理由について書きました。

 

海外へ行くことにはたしかに楽しみやメリットが

たくさんあります。

だけど、普段は仕事や勉強をがんばっている分、

その息抜きとして数日間日常を離れて海外に行くから、

新鮮味があって楽しいんじゃないの?

なぜ「世界一周の旅」をするの?

という問いに今回答えていきましょう。

まず、なぜ「世界一周」に行かないのか?

世界中を旅してみたいという夢を持っている人は多いですよね。

でも、すぐに行く人は少ない。

 

私も世界中を旅したいと思い始めてから

すぐには実行しませんでした。

十代の頃に世界や海外に関心を持つようになって、

行ってみたい場所がどんどん増えていきました。

ですが、一年に及ぶ世界一周の旅に出たのは、

30代になってからです。

 

旅に出なかった理由はほとんどの人と共通している部分が

あると思いますので、見ていきましょう。

1.今やるべきことが他にあるから

自分の人生の中での優先順位を考えた時、

やりたいことを先にやって時間とお金を浪費するよりも、

まず学業を修める、

希望の仕事につく、

仕事に関する知識や技術をつけて稼げるようになる。

そういったことの方が重要だと思っていました。

 

そして、社会の仕組みがわかってくると、会社員として

給料をもらって消費することを繰り返す生活では、

一生働き続けないと生きていけないと学ぶことになります。

 

それからは、より一層自分の事業を早く立ち上げることに集中し、

収益が十分に上がるようになってから好きなことをしようと

考えるようになりました。

 

自分の事業から収入がある状態ではないのに、やりたいことに

時間とお金を浪費するなんてバカげたことだ、

くらいに思っていました。

2.旅行に使えるお金がないから

やるべきことの優先順位と重なるところもありますが、

お金はなるべく浪費せず、投資に回すのが良いと思っていました。

収入を増やすために本や学びの機会などの自分への投資に使うか、

将来事業を立ち上げたり大きくするために使う。

あるいは、老後の生活のためにできるだけ取っておかなければと

思っていたので、世界一周しようという発想にはなりませんでした。

3.「今」世界一周すべき理由がないから

死ぬまでに絶対やりたいことは何かと聞かれたら、

その中に「世界中を旅すること」は入っていました。

ただ、余命宣告を受けたのでもない限り、

「今」敢えてそこに時間とお金を注ぐ理由はない。

死ぬまでにはやりたいけど、それは今ではない。

そう思っていました。

じゃあ、なぜ「世界一周」するのか?

では改めて、「世界一周」をした理由を見ていきましょう。

十代の若さゆえの勢いで行かなかったら、その後はやはり

何らかのきっかけと十分な理由づけが必要になってくるんですね。

1.コスト的な理由

まずこれは間違いなくあります。

数日間で一、二ヶ国を回るような旅行を何十回も繰り返すと、

その度に往復の長距離移動をすることになり、

金銭的、時間的、体力的コストが高くなります。

それに毎回荷造りなどの準備をする手間も発生します。

 

世界中の行きたい場所をいっぺんに回れば、

毎回の移動費や時間は比較的少なくて済みます。

また、移動疲れや時差ボケも少ないので、元気に動き回れる

というメリットもあります。

 

そして、旅慣れてくるとスケジューリングや予算管理、

行き先やルート決めも短時間で楽にできるようになります。

2.若いほどいいから

あなたが今何歳であろうと、これからの人生の中で

一番若いのは今です。

 

若ければ若いほど、体力があり活動範囲が広がります。

今なら、

「あの山の頂上から見える景色を見てみたい」

と思えるかもしれませんが、10年後には

「頂上まで登るのは無理だ。遠くからあの山を眺めれば十分だ」

と思うようになっているかもしれません。

 

それが悪いというわけではありませんが、

若いうちにしか行けない場所や年を取ってから行くのは

しんどい場所はあります。

 

そして、若い時の方が感受性が強く、より多くのものごとに

感動することができます。

その後の人生を大きく変えるような出来事に

遭遇するかもしれません。

 

一方、一般的に人間は年を重ねると自分の価値観が

確立してくるので、その価値観でものごとを判断するように

なっていきます。

そのため、若い時のように柔軟に受け止めて変化することが

難しくなります。

つまり、同じ出来事を経験するのでも、若い時なら大きな影響を

受けられたはずなのに、年を重ねてからでは何も学ばずに

流れていってしまうこともあるのです。

 

また、旅に出てから気づいた若いことのメリットもあります。

若い方が現地の人から助けてもらえることが多いです。

どこの国でも若年者を助けてあげたいと思うのは同じ。

まあ、おじいちゃん、おばあちゃんになった時には、

別の意味で助けてもらえるかもしれません。

 

若い人の方が相手も気軽に話しかけやすいし、

興味を持ってくれるので、現地の人と交流しやすいことも

利点ではあります。

3.経験値を一気に上げるため

世界中を旅することは楽しみでもありますが、他の多くの人が

知らない世界を体験し知見を広げたり、自文化と異なる文化を

理解して受け入れる資質を養ったり、数々の困難を克服して

人間性を磨く経験でもあります。

それはのちの人生で生かせる無形の財産です。

 

もちろん、何歳になっても経験から学び、それを生かすことは

できますし、学び続けることは大事なことです。

ただ、できるだけ早いうちに一気に経験を積めば、

後からその経験を生かして活躍できる時間がたっぷりあり、

人生をより豊かにしてくれます。

4.夢を実現する自分でいるため

同じ夢をずっと持ち続けているということは、その間ずっと

それを実現していないということです。

一歩一歩着実に近づいているのなら、希望にあふれているでしょう。

 

しかし、いつまでも後回しにしているだけだと、

「やりたいことを実現できない自分」というセルフイメージが

定着してしまいます。

そうすると、自分に自信がなくなり、希望を持てず、

生きる意味さえ分からなくなってくることがあります。

 

私の場合、それなりに理由はあったにせよ、

やりたいことの多くを10~20年もずっとほったらかして

実現していないことに気づいた時には、驚きを通り越して

恐怖を覚えました。

 

夢を実現できる自分でいるために、

世界一周を実行しなければならないと思いました。

5.いつ死んでも悔いのないように

これは世界一周をしない理由に書いたことと矛盾するようですが、

その間には変化がありました。

 

仕事の面で行き詰り、精神のバランスを崩した時に、

何を目標に生きていけばいいのかわからなくなりました。

何もやる気が湧いてこなくて、とにかくつらいのです。

 

ただ一つやりたいと思えたのが、世界を旅することでした。

それ以外に自分を動かせるものが何もなかった。

どうせ死ぬのなら、やりたいことをやってから死のう。

後先のことはその時が来たら考えよう。

そう決めると、みるみるやる気が湧いてきて、

追手から逃げるように一気に準備をして飛び立ちました。

あなたは世界一周したいですか?

あなたにはあなたの人生の中での優先順位やタイミングが

あるはずです。

世界一周の旅に出るか否か。

本記事がその選択の参考になればうれしいです。

なぜ「世界一周」するのか?1年間で35ヶ国を旅した経験者が語る(前編)

世界一周の旅をしてみたいと思ったことはありますか?

 

旅行や海外に興味のある人なら、世界中の国々を訪れて

美しい景色に感動したり、珍しいものに驚いたり、

現地の人々との交流を楽しんでみたいという気持ちに

共感を覚えるのではないでしょうか。

 

でも、それって一気にやる必要あるの?

時々日常を離れて非日常を味わうから楽しいんじゃないの?

 

というわけで、今回は世界一周の旅をする理由について

掘り下げてみようと思います。

 

海外へ旅行に行く目的とは?

海外に行く目的は人それぞれですが、私が世界一周の旅で

やりたかったことは以下のようなことです。

1.日本にはない美しい自然の景色や街並みを見てみたい

世界の絶景スポットや美しい街を紹介した本や

テレビ番組を見るたび、これをその場所に行って眺めてみたい、

実際に歩いて感じてみたいと思っていました。

一週間ほどの単発旅行を数回してからは、それがどんなに

楽しくて素晴らしいものか身をもって知り、もっと行きたい

という思いは一層強くなりました。

2.世界の現実を自分の目で確かめたい

日々のニュースで海外の出来事や日本と他国のかかわりについて

目にしたり、知り合いから話を聞いたりすることがありますよね。

 

そうした世界についての知識は頭の中にはあるけれど、

実際に現地へ行って見たことはない。

そういう状態がすごくいやで、いいことも悪いことも含め、

自分の目でしっかり確かめてみたいと思いました。

 

学生時代に海外留学をして他の国の文化に触れる機会がありましたし、

その延長で大学では国際関係学という分野を専攻していたので、

世界の国々の政治・経済や文化、歴史、国際社会の仕組みなどに

興味を持っていたことも、そう思う理由になっているかもしれません。

3.世界の人々の多様な考え方や生活様式、文化に触れて価値観を豊かにしたい

日本とは違う仕組みで動いている国に住み、日本人にはない

ものの考え方をし、日本では起こりえないような出来事を

経験してきている海外の人々。

そんな彼らと話すことは、好奇心を満たしてくれる

楽しい経験ですよね。

 

同時に、そうした交流は自分の視野を広げてくれ、

様々な背景を持つ人々のことを理解する助けになったり、

自分の生き方を見つめ直すきっかけをくれたりします。

 

私は世界一周の旅に出る前から、外国に長期滞在した時に

出会った人々や、日本に滞在している海外出身の人々との交流を

積極的に持っていました。

もうやみつきになっていたのでしょうね。

4.海外を難なく旅できる自分になりたい

これまでの海外経験が少ない人は特に、海外で通用する自分に

成長したいという思いがあるのではないでしょうか。

 

海外では日本にいたら想像できないようなことがいろいろと

起こります。

言語や文化的な背景の違いによって、相手のことを理解でき

なかったり、意思を伝えるのに苦労したりします。

バスのチケットを取って移動し、宿を取って滞在するという

簡単そうなことが、トラブルに次ぐトラブルで思い通りに

行かなかったりします。

ぼったくりやひったくりに遭うこともあるでしょう。

 

そんな苦労を買ってでも経験し、自分を成長させたい。

笑って語れる持ちネタをつくりたい。

 

海外旅行や留学をしたことはあった私ですが、それらは

先進国だったり、途上国でもパッケージツアーだったりと

ごく限られたものでした。

そのため、どんな場所に行っても対応できる力、もっと言えば

現地の人の中に入っていけるくらいの人間的な魅力。

それを得たいという思いもありました。

人それぞれの目的

本の出版やウェブでの発信をしている旅人の中には、

私のような一般的な目的とは違う志向を持った方々もいるようです。

・起業するために世界の起業家たちに話を聞きに行く

・海外で活躍する日本人にインタビューして記事を書きたい

・誰も撮ったことのない斬新な映像を撮りたい

・自作の品を売って恵まれない人々に寄付したい

・自分のスキルで世界の人々を幸せにできるか腕試しをしたい

 

人それぞれ目的は違えど、新しいものに触れたい、

自分の可能性を広げたいといった本質は共通しているようですね。

なぜ「世界一周」する必要があるのか?

短期間の旅行を繰り返すのではなく、あえて「世界一周」をする

理由は何なのか?

このお題については、「なぜ「世界一周」するのか?

1年間で35ヶ国を旅した経験者が語る(後編)」

で書いていきます。

 

「いやゼロ」までの道のり

近頃は「好きなことをして生きていく」というテーマの本や記事が

あふれていますよね。

これまで「好きなことをして生きるなんて無理だ」と思い込んでいた人や、

そんな発想すらなかった人でも、実際に好きなことをして生きている人の情報に

触れる機会が増え、感化されることが多くなっていると感じます。

 

私もそんなうちの一人でした。

でも、何か少し違う。

どちらかというと、すごくやりたいことがあるわけじゃない。

好きなことをして生きたいというよりは、いやなことを

一切したくないんだ。

 

息もできないほどの満員電車で毎日通勤したくないし、

一緒にいて心が打ちのめされるような人とは一緒に働きたくない。

毎朝眠いのに無理やり起きたくないし、疲れたら休みたい。

意味のない会議に出たくないし、退屈な作業はやりたくない。

 

ネガティブに聞こえるかもしれないけど、それを原動力にして

なりたい状態に近づけるなら、結果オーライじゃないですか?

 

ともあれ、いやなことをせずに生きるために何をどうすればいいのか、

まったく分からなかった。

経済的に成功するための本を何冊も読んでみたり、

成功哲学のオーディオを繰り返し聞いたり、

知り合いのつてで事業家の方に会わせてもらって話を聞いたり。

 

とはいえ、サラリーマンの父とパートの母の家庭に育ち、

大学を出て企業に就職した平凡な会社員の私。

商売家系に生まれたとか、センスがあって学生のうちに

自然と自分でお金を稼ぎ始めてしまった、なんて人のように

一発でうまくいっちゃうなんてことはなく、回り道の連続。

 

ネットワークビジネスもやってみたし、起業塾にも通いました。

ネットワークビジネスは悪徳商法とごっちゃにされることが

多いので先に言っておくと、法的に何ら問題はない

ビジネスモデルの一つに過ぎません。

 

ただ、人が嫌がることを強引にしたり、だますようなやり方を

する人がいるから悪いイメージがついているだけです。

人に喜ばれる仕事をしている人もたくさんいます。

 

ただ、私にとっては「やりたくないこと」だった。

たとえこの仕事で生計を立てられるようになっても、

自分は幸せではないと思ったのでやめました。

 

そして起業塾で学びながら、紆余曲折の末に自分の事業を

立ち上げていきました。

しかしあと一歩で収益が上がるというところで

頓挫してしまい、会社員の仕事のストレスと重なって

精神を病んでしまいました。

 

生きる気力をなくし、苦しみの中でたどり着いた答え。

それは「世界一周の旅」。

まったくの突飛な考えではあるけれど、

私の中ではこれしかなかった。

今まで行きたかったところに時間とお金の許す限りぜんぶ行く。

その後のことはどうにかする。

 

そんな「いやゼロ」への道のりを一つずつつづっていこうと思います。